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「大木レポート」発刊開始のご挨拶

始めに

この度、ファイブスター投信投資顧問では、新たに「大木レポート」を発行することになりました。今後は、私、大木昌光が、不定期ではありますが、本レポート継続的に執筆していきます。
なお、私は、銀行、コンサルティング会社、ノンバンクの勤務を経て、97年から2009年までは外資系金融機関で金融業界担当のアナリストとして働き、2010年からはバイサイドでファンドマネジャーの職を担当しております。よく、ここまで色々な職を経験してきたなと、我ながら驚いております。
もう少し細かく私の経歴をご紹介します。まず、私は、金融実務を銀行・ノンバンクで経験した上に、アナリストとして銀行・ノンバンクの分析を担当して参りました。金融業界のビジネスの隅々を内と外から長年にわたって見てきたという経験者は、意外に少ないものです。また、私はこれまで、アナリストとファンドマネジャーという立場から、金融業界のみならず幅広いセクターのリサーチを行い、かつ、1000社以上の企業への現実の投資を行ってきました。このように、投資の世界で、評論家的視点(アナリスト)とプレーヤー的視点(ファンドマネジャー)の両方を培って参りました。加えて、外資系金融機関と外資系コンサルティング会社での勤務を通じ、先進的な外資系企業での豊富な経験を蓄積してきました。このようにユニークな経歴を活用し、本レポートでは、金融業界・金融市場・個別企業など幅広いテーマを取り扱っていく予定です。

アナリスト時代の投資推奨例

ちなみに、私のアナリスト時代の主な実績についてご説明致します。
まず、99年には、独自のリテール金融事業を築き上げ、国内外での評価が極めて高いスルガ銀行に対し、日本のアナリストとして初めてBuy推奨をしてレポートで取り上げました。2002年には、当時特に海外投資家からの評価が高かったオリックスにSellレーティングをつけて国内外で物議を醸しました。さらに、2006年には、ノンバンクのグレーゾーン金利に関するネガティブ判決を重く見て、同判決の翌営業日に多くの消費者金融業者に対しSellレーティングを付し、これも多くの論議を呼びました。いずれについても、各社の株価は、概ね私の推奨した方向性に動きました。
このような思い切った判断を、今後も本レポートで示していきたいと考えております。 よろしくお願い申し上げます。

大木昌光