10月28日に、住友化学(4005)が、子会社の田中化学研究所(4080)に対し、完全子会社化を目的とした株式交換を実施すると発表がありました。弊社で運用する「資本効率向上ファンド(愛称:TOBハンター)」においては、田中化学研究所を意識的に保有しておりませんでした。同社については、業績低迷が続き、仮にTOBがなされてもTOB価格にプレミアムが付されることは難しいのではないかと判断したことが理由です。実際に、本完全子会社化は、公正妥当を重視した比率による株式交換という形となりました。このように、当ファンドにおいては、親子関係にある子会社について、仮にTOBの可能性がある場合でも、業界動向や個社の業況を分析した上で、敢えて保有しないという選択を行うケースが相応にあります。本件は、敢えて特定銘柄を保有していないという事実を通じて、当ファンドの特長や強みをお示しできたと考えております。
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